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平成28年12月 第47回定例会招集あいさつ

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 本日ここに、伊方町議会第47回定例会を招集いたしましたところ、議員各位のご出席をいただき、開会の運びとなりましたことに対しまして、厚くお礼を申し上げ、一言ご挨拶を申し上げます。

 さて、去る10月2日に投開票されました、山下前町長の病気辞職に伴う町長選挙におきまして、町民の皆様の熱いご支持をいただき、伊方町長に就任させていただきました。
 ここに改めて山下前町長の伊方町に対するご功績とご尽力に対しまして、心からの敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
 町長という重い職責を担うにあたり、また、本日こうして就任後初めての町議会に臨み、身の引き締まる思いでございます。
 今後、町議会議員の皆様方や役場職員の皆さん、そしてすべての町民の皆様とともに、私が目指しております、ふるさと伊方町のまちづくりに精一杯取り組んで参る所存でございますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 それでは、私が進めて参ります町政運営に対する所信の一端について、申し述べさせていただきます。

 私の今回の選挙戦のキーワードは「融和」でありました。幸いなことに多くの町民の皆様のご理解をいただき、町政のスタートを切ることが出来ました。
 しかしながら、これからが本番であります。
 この融和を基盤とし、これからの伊方町の発展へとつなげて参らなければなりません。私は、皆様のご期待に応えることが出来るよう、常に緊張感を持ち続けて、全力で町政運営にあたって参る所存であります。

 私が取り組んで参ります町政の大きな課題といたしましては、まずは、地場産業の振興でございます。

 柑橘栽培を中心とした農業、豊かな海に恵まれた水産業につきましては、伊方町が発展をする上での、欠くことのできない重要な産業であります。そのために、行政として出来得る限りの政策を行って参りたいと考えております。
 具体的なアイデア等につきましては、農業者・漁業者の皆さんが、それぞれの現場で課題や改善点を強く感じておられると思いますので、私は、まず現場の皆さんの意見を良く聞き、現場にとって何が必要とされているのか、何が一番使い勝手のいい事業なのかを、国や県の補助事業を絡めながら一緒になって考えていくというスタンスで臨んで参りたいと思います。
 特に有害鳥獣の被害は近年目に余るものがあり、行政といたしましても その対策は種々行っておりますが、まだ充分とは言えない状況にあります。今後、更により有効な手段がないか、検討を重ねて参りたいと存じます。
 また、6次産業化につきましても、昨今 良く言われるキーワードでありますが、伊方の素材を活かした特産品の開発も含めて、積極的に取り組んで参ります。
 私は、自分自身が伊方町の産品のセールスマンだと思っております。関係団体等から その要請がございましたら、どこにでも出掛けて参りまして、トップセールスを行い、伊方の産品を全国に積極的に売り込んで参りたいと考えております。

 次に、少子・高齢者対策についてでございます。

 伊方町では、年間の出生数は40~50人という状況であり、まさに危機的な状況に陥っております。町内の子どもを増やすためには、高校や大学へ進学した若者に、町内に帰っていただくことが一番の道であると考えます。
 そのため、町内で働くための環境づくり、安心して子育てが出来る環境づくりに全力で取り組んで参りたいと考えております。
 具体的には、若者向け住宅の整備や子育て支援策の充実に取り組んで参ります。
 しかしながら、残念なことに若者が働くことができる職場環境は、圧倒的に少ないのが現実でありまして、新たな企業誘致につきましても大変困難であると思います。
 しかし、常にそのためのアンテナは張りめぐらせておく必要があります。全国各地に伊方町のファンを増やしていく努力を続けて参ります。また、地元企業の経営基盤の強化や雇用の拡大等に対する支援の充実が必要であると考えているところであります。
 また、高齢者対策につきましては、現在行われている様々な施策を継続していくことのほか、特に一人暮らしの高齢者の皆様に対する施策といたしましては、先般、郵便局と提携をいたしました、見回り・声掛け活動の実施などにより、町民の皆様が安心して暮らせる地域づくりのために、一層の取り組みを進めて参る所存でございます。

 次に、空き家対策と移住・定住対策、観光対策についてであります。

 今回の選挙で町内の各地域を廻ってみて、一番目についたのが空き家の増加でありました。これにつきましては、今月から試験運用を始めております、町の空き家バンク事業などを積極的に活用いたしまして、空き家の有効活用に努めて参ります。
 一方で、倒壊寸前となった非常に危険な空き家が見受けられますので、これらの撤去等を進めるための様々な課題解決に向けた取り組みを加速させて参ります。
 また、この空き家の有効活用による移住・定住対策につきましては、空き家の解消にもつながって参ります。
 全国的な移住・定住の動きの中で、地域間競争が非常に厳しい状況ではありますが、町では今年度から東京・大阪で移住フェアを開催しており、その事業を通じて佐田岬半島の豊かな自然と素晴らしい景色を売り込んでいるところであります。
 今後も移住・定住対策について、一層の創意工夫と内容の充実を図り、伊方町の良いところを積極的にPRして参りたいと考えております。
 幸いなことに、来年は、佐田岬灯台に灯がともって100年目となる記念すべき年であります。
 これを機会に、全国から大勢の皆さんに伊方町を訪れていただけるよう、記念事業を含め様々なイベントや魅力向上のための仕掛けを考えていきたいと思っております。

 最後に、伊方原子力発電所についてでございます。

 現在、国内における稼働中の原子力発電所として、伊方発電所は川内原発とともに、全国から益々注目される状況となっております。
 今後、1号機の廃炉作業に伴う新たな課題等も懸念されるところではありますが、前町政に引き続き、安全対策の徹底を事業者側に常に強く求めていくとともに、避難対策の充実・強化に努めて参りたいと考えております。
 特に、選挙中に訴えて参りましたヘリコプターの活用につきましては、ヘリポートとして活用できる場所について、来年度に町内の調査を行いまして、町民の皆様にお知らせするとともに、防災対策上の有効な利活用の方法等について検討を進めて参りたいと考えているところであります。

 以上、私が考えます所信の一端について、申し述べさせていただきました。

 私は、皆様のおかげをもちまして、県議会議員として19年間活動させていただき、その後の10年間につきましては一町民として暮らして参りました。
 これらの経験や、町民としての目線を大切にしながら、これからの町政運営に誠心誠意努めて参りたいと考えておりますので、議員各位におかれましては、今後ともご指導と、町政に対するご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 さて、今定例会に提案する案件でございますが、

 ・専決処分事項報告事項 4件
 ・条例の制定等に関する議案 7件
 ・一般会計及び特別会計補正予算 6件
 ・工事請負契約に関する議案 6件
 ・指定管理者の指定に関する議案 8件
 ・その他 1件   でございます。

 いずれの案件も町政を進めるうえで非常に重要な案件でございますので、ご審議をいただき、適切なるご決定を賜りますよう、よろしくお願い申し上げまして、招集の挨拶とさせていただきます。