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本日ここに、伊方町議会第84回定例会を招集いたしましたところ、議員各位には、何かとご多忙の中、ご出席を賜りまして、感謝を申し上げる次第でございます。
また、議員各位におかれましては、日頃から町政の推進に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
さて、昨年9月、国の地震調査委員会が、南海トラフ地震の今後30年以内の発生確率について、これまでの「80%程度」を、「60から90%程度」に見直したことにより、さらなる緊張感が高まる中、先月、愛媛県が新たな地震被害想定の調査結果を公表いたしました。これによりますと、前回の2013年の調査に比べ、愛媛県全体では建物被害は約半減、人的被害は約2割減となっておりますが、本町においては、建物及び人的被害数ともに、おおよそ倍増という、大変厳しい数値が示されております。愛媛県によりますと「前回からの調査の精度が向上したことや、住民アンケートを基に調査した結果、今回の評価となった」ということでありますが、本町といたしましては、この調査結果を率直に受け止め、さらなる防災対策を講じる必要があると感じている次第でございます。また、能登半島地震で課題となりました、半島地域の孤立集落につきましても、本町では、前回のゼロから、今回は5集落がその可能性があるとの結果が示されておりますが、それ以外の集落につきましても、十分にその可能性はあるという認識のもとで、ハード面だけではなく、食料備蓄や非常用持出し品などのソフト面の対策についても進めてまいる所存でございます。
さて現在、令和8年度を始めとする「伊方町第3次総合計画」の策定に取り組んでいるところでございます。この新たな総合計画案を基に、本町の更なる飛躍に向けて、令和8年度に取り組む施策を、当初予算案に盛り込んでおりますので、人口減少対策をはじめ新規事業の一端を申し述べさせていただきます。
まず「防災、減災」の分野につきましては、緊急時に住民の皆さまへ、迅速かつ正確に情報伝達を行うための、防災行政無線更新工事、また、災害発生時に自宅や避難所等で、数日間自足するための最小限の備えである、非常用持ち出し用品の購入支援を行うなど、住民の防災意識の高揚に努めてまいります。
次に「移住・定住」の分野につきましては、定住人口の増加に向けて、良好な宅地の提供を促進するため、民間事業者が行う分譲地の造成事業に対する支援、また、暮らしやすい住環境を確保するため、空き家解体支援の継続や公営住宅の改修、さらに、老朽化した地域巡回バスを更新し、円滑な地域公共交通の運営に努めてまいります。
次に「保健・医療・福祉」の分野につきましては、子育て世代が安心できる環境を整備するため、妊産婦が安心して出産できるよう、本人を含めご家族が分娩取扱い施設付近で待機するための宿泊費の支援、また、国の施策と併せて、小・中学校の給食費を無償化することにより、保護者の負担軽減を図り、さらなる子育て支援の充実に努めてまいります。
次に「社会基盤」の分野につきましては、平常時はもとより、自然災害や原子力災害に備え、鳥津国道線の整備や町道宇和海線の緊急時避難円滑化事業、四ツ浜漁港防波堤改良工事などを通じて、地域の強靭化に努めてまいります。
次に「産業・観光」の分野につきましては、農林漁業者の設備投資への支援や、つくり育てる漁業の推進に、引き続き取り組むほか、この3月末の完成に向けて整備が進められております広域選果場は、管内最多の柑橘取り扱い量となるなど、担い手支援や販路拡大に、大いに期待いたしているところでございます。また、きなはいや伊方まつりをはじめとする、各種イベントの開催、商工会や佐田岬観光公社との連携を通じまして、町の観光の魅力向上と誘客の促進に努めてまいります。
次に「学び・交流」の分野につきましては、学びの質の向上と教育環境の充実を図るため、小学校電子黒板用パソコンの更新や地域おこし協力隊を活用した公営塾の運営、また、小・中学校の修学旅行経費への支援を拡充することにより、物価高騰に伴う保護者の負担軽減に努めてまいります。さらに、誰もが学び続けられる環境をつくるため、伊方町民グランドの改修や伊方スポーツセンターの指定管理の継続により、利用者の安全性と利便性の向上に努めてまいります。
次に「住民協働・行財政」の分野につきましては、コンビニエンスストアで公共料金の収納や各種証明書の交付が受けられますよう、システムを構築し、持続可能な行政経営とDXの推進に努めてまいります。
また、特別養護老人ホームの運営や消防事業、さらに、豊予海峡ルートの実現に向けた大分県との交流事業などを通じて広域連携の推進と強化に努めてまいります。
最後に、原子力発電所についてでございます。ご案内のとおり、先週26日、山口地裁岩国支部は、住民が求めた伊方3号機の運転差し止めの訴えを棄却いたしました。この判決を受け、町では四国電力に対し、最新の知見に基づく安全対策の徹底と、町民の信頼向上に努めるとともに、安全運転に万全を期すよう求めたところでございます。今後とも、安全運転への不断の追究と情報公開の徹底を求めるなど、住民の安心・安全の確保に努めてまいる所存でございます。議員各位には、引き続きご協力を賜りますようお願いを申し上げます。
以上、「未来への責任」をしっかりと果すため、町が持っております無限の可能性と、町が抱えている様々な課題解決に全力で取り組んでまいります。
さて、今定例会に提案をいたします案件でございますが、専決の報告1件、条例制定10件、補正予算7件、令和8年度予算6件、その他2件、人事案件4件でございます。
いずれも、町政を進める上で、非常に重要な案件でございます。会期中よろしくご審議のうえ、ご決定を賜りますようお願いを申し上げまして、招集のあいさつといたします。
どうぞ、よろしくお願いいたします。