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令和6年6月 第77回定例招集あいさつ

記事ID:0021877 印刷ページ表示

 本日、ここに、伊方町議会第77回定例会を招集いたしましたところ、議員各位には、何かとご多忙の中、ご出席を賜りまして、感謝を申し上げる次第でございます。

 また、日頃から、町政の推進に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 まずは、佐田岬半島ミュージアムについてです。ご案内のとおり、今月1日、来場者数が、昨年8月のオープンからわずか10ヶ月で10万人に達しました。多くの方々にお立ち寄りいただき、佐田岬半島の文化や歴史に興味を持っていただくきっかけを作ることができたことは、十分な成果であると受け止めております。今後も創意工夫を凝らした展示やイベントを通じて、町内外から多くの方々に訪れていただけるよう、魅力ある施設の運営に努めてまいります。

 さて、人口減少対策が喫緊の課題となっており、昨年度を「人口減少対策元年」と位置づけ、子育て支援をはじめ様々な取組みを行ってまいりました。中でも町有施設を有効活用するための民間活用提案におきましては、コールセンターやIT企業、民間賃貸住宅、地元企業の冷凍物流倉庫の誘致など、短期間のうちに多くの成果が得られたわけでございます。今年度は2年目になりますが、引き続き、町の人口減少対策重点戦略に基づいて、産業と雇用の創出、住宅の確保に努めてまいりたいと考えております。

 次に、デジタル政策についてです。昨年度、町の「デジタル推進計画」を策定し、人口減少対策と同様に今年度は2年目にあたります。主な取組みとしましては、昨年度、顔認証による買い物支援の実証実験を行い、今年度はその実装に取り組んでいるところでございます。現在の登録者数は約1,000人、登録店舗数は約20店舗で、まだまだ目標数には届いておりませんが、今後も地道な啓発活動に取り組んでまいります。また、買い物支援を入り口に、医療との結びつきや災害時の避難を円滑に行うための仕組みなど、住民の利便性向上につながるような追加機能の導入を検討してまいりたいと考えております。

 次に災害対策についてです。本年1月の能登半島地震に続いて、4月には愛媛県内で最大震度6弱の地震が発生するなど、あらためて「自然災害の怖さ」と「災害はいつ起きるかわからない」ということを肝に命じた次第でございます。町では、大規模災害に備えるため、木造住宅の耐震改修や空き家解体の補助率の嵩上げ、簡易トイレ、給水タンクなどを整備するほか、家庭用冷凍庫、発電機、蓄電池を購入する際の補助制度を創設し、住民の防災意識の向上に努めているところでございます。また、国においては、能登半島地震を教訓として、全国の半島地域の防災対策を強化する方針を示しております。町としましても、佐田岬半島の防災の在り方について、再度、見直す必要があると考えておりますので、今後の国の検討状況を注視してまいりたいと思います。

 次に、今定例会の補正予算に盛り込んでおります、主な取組みといたしましては、
・柑橘類の搾汁設備を拡充するための基本設計費
・原子力災害が発生した場合の避難を円滑に行うための町道整備費
・住民の救命率の向上及び後遺症の軽減を図るための救急医療用ヘリポートの整備費 などを計上いたしております。

 さて、今定例会に提案いたします案件でございますが、専決の報告2件、報告2件、条例の専決3件、予算の専決1件、条例制定1件、補正予算2件、契約5件、財産の取得1件でございます。

 いずれも、町政を進めるうえで非常に重要な案件でございます。会期中よろしくご審議のうえ、ご決定賜りますよう、お願いを申し上げ、招集のあいさつといたします。
 よろしくお願いいたします。