ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > ようこそ町長室へ > 町長あいさつ > 令和4年度 > 令和5年3月 第72回定例招集あいさつ

本文

令和5年3月 第72回定例招集あいさつ

記事ID:0019587 印刷ページ表示

 本日ここに、伊方町議会第72回定例会を招集致しましたところ、議員各位には何かとご多忙の中、ご出席を賜りまして、感謝を申し上げる次第でございます。
 また先程、永年のご功績により表彰を受けられました、阿部 吉馬 議員に対し、心から敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
 さらに議員各位におかれましては日頃から、町政の推進に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 まず、伊方町における最重要課題は、人口減少対策であり、この課題先進地である伊方町は、日本のどこよりも新しい「やり方」の追求が重要だと考えております。
 そのためには、現在策定している「伊方町人口減少対策重点戦略」で掲げている3つの未来像の「健康長寿の町」、「子育て支援の町」、「デジタルライフの町」を目指し、官民連携のもと、これらの着実な具現化が、今後の伊方町を左右するといっても過言ではなく、まさに令和5年度は「人口減少対策元年」になると思っております。
 議員各位におかれましては、今後とも、ご支援、ご協力を賜りたく、よろしくお願い致します。

 一方、新型コロナに関しましては、本日、ワールドベースボールクラシックの、日本代表の初戦が行われますが、この様なスポーツ界の話題を目にしますと、本格的なウィズコロナの到来に、明るい兆しを実感しております。
 町といたしましても、コロナ対策を行いつつも、来年度完成予定の「佐田岬半島ミュージアム」、「亀ヶ池温泉」をきっかけに、誘客を通じ、賑わいの回復に大いに期待しているところであります。

 さて、今定例会には、伊方町第2次総合計画後期基本計画を基本に、令和5年度に取り組む施策を、当初予算案に盛り込んでおりますので、人口減少対策をはじめ新規事業の一端を申し述べさせていただきます。

 まず「保健・医療・福祉」の分野につきましては、子育て支援の更なる充実を図るために、給食材料費の高騰により、給食費の値上げを検討せざるを得ない状況の中、これを契機に本来自己負担すべき額の半額を、町が補助することにより、経済的負担を軽減するための「学校給食費補助事業」に取り組んで参ります。

 次に「社会基盤の充実」の分野につきましては、「生活環境の充実」に向けて、悪化する亀ヶ池の水質を改善し、近隣住民の生活環境の向上を図るため、水質分析等を実施し、今後の改善方法の検討に取り組んで参ります。

 「防災・減災」の分野につきましては、町と八幡浜医師会との協定に基づき、災害時の医療救護活動に必要な医薬品・医療資器材を購入し、有事の際に、円滑な医療救護体制を整備致します。

 「移住・定住」の分野につきましては、「U・I・Jターン移住促進」と致しまして、共同住宅、店舗併用共同住宅等の複合住宅の建設、改修を支援し、民間資金を活用した賃貸住宅の建設等を促進する「民間賃貸住宅整備支援事業」に取り組んで参ります。

 「産業・観光」の分野につきましては、「農業の振興」を図るため、旧伊方学校給食センターの施設を有効活用し、町内で捕獲した有害鳥獣を地域資源として活用することを目的に、解体処理及び精肉加工を行うための「獣肉処理加工施設」の整備に取り組んで参ります。
 また、「観光の振興」を図るため、旅行業の登録を行っている佐田岬観光公社と連携し、旅行商品の造成やPR等に注力し、実需を創出すると共に、SDGsに基づく脱炭素社会への取り組みとして、主要な観光施設にEV急速充電器を整備致します。

 「教育・スポーツ・文化」の分野につきましては、「学校教育の充実」を図るため、昨年9月の台風14号の影響により破損した、三崎小中学校体育館屋根の抜本的な補強改修を実施し、児童生徒・教職員等の安全対策を図ります。
 また、「生涯スポーツの活性化」を図るため、老朽化により機能が十分に果たせていない三崎総合体育館の照明設備について、LEDへの改修を行うことで、利用者の安全性・利便性の向上を図ります。

 「住民協働・行財政」の分野につきましては、令和7年度に合併20周年の節目となる記念事業として、これまで受け継がれてきた歴史・伝統・文化・産業・自然などの魅力を将来に語り継いでいくことにより、将来のまちづくりを推進するため「新伊方町誌編さん事業」に取り組んで参ります。

 他にも、重要施策事業として位置付けている「民間と連携した施策の推進」として、「伊方町チャレンジフィールドプロジェクトの推進」や、「デジタル技術の利活用推進に関する連携」、更には、町のイメージを向上させ、ターゲットとする人々から「選ばれる佐田岬」の実現に向けた「タウンプロモーション」などにも取り組んで参ります。

 伊方発電所について申し上げます。ご案内のとおり、伊方3号機は現在、第16回定期検査を行っております。町では、前回の定期検査中に発生した連続トラブルを踏まえ、定検作業の要所要所で職員を立会させるなど、安全監視体制を強化して参りたいと考えております。
 また、昨年8月に四国電力から事前協議の申し入れがあった、使用済樹脂貯蔵タンクの増設計画については、先月8日に国から許可がなされましたが、今後、議会の皆様のご意見をいただきながら、町として、計画の是非について判断したいと考えておりますので、引き続きご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 さて、今定例会に提案をいたします案件でございますが、
・条例制定に関する議案 6件
・令和4年度一般会計及び特別会計補正予算 9件
・令和5年度一般会計及び特別会計当初予算 10件
・工事請負契約の変更締結に関する議案 1件
・その他 1件
・人事に関する議案 2件    でございます。

 いずれも、町政を進める上で、非常に重要な案件でございます。会期中よろしくご審議のうえ、ご決定を賜りますようお願いを申し上げ、招集のあいさつと致します。
 どうぞ、よろしくお願いを致します。