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令和4年3月 第68回定例招集あいさつ

記事ID:0017621 印刷ページ表示

 本日ここに、伊方町議会第68回定例会を招集致しましたところ、議員各位には何かとご多忙の中、ご出席を賜りまして、感謝を申し上げる次第でございます。また、日頃から町政の推進に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 まず、ロシアによるウクライナ侵攻につきましては、連日目を疑いたくなるような光景が報道されております。このことはロシアの力による一方的な現状変更を試みる行為であり、多くの犠牲者や避難民も出ております。これは戦後の国際秩序の根幹を揺るがすものであり、核兵器の使用を示唆したことは、唯一の被爆国である我が国の世界の恒久平和を願う気持ちを踏みにじるもので、中でも、原子力発電所や核関連施設への攻撃については、原発立地町といたしまして、非常に重く受け止めており、断じて看過できず、強く非難するものであります。国におきましては、引き続き、あらゆる外交手段を駆使し、ロシア軍の即時撤退と、速やかな平和の実現に全力を尽くすことを強く望んでいる次第でございます。

 次に、新型コロナウイルスの感染状況につきましては、報道等でもご案内のとおり、全国的にも、未だに多くの新規感染者が報告をされ、愛媛県内でも連日多数の感染者が確認をされております。
 伊方町におきましても、各種対策に万全を期しており、3回目のワクチン接種につきましても、安心・安全に接種いただけますよう、引き続き全庁一丸となって取り組んでいるところでございます。
 町民の皆様にも引き続き、感染拡大の防止に関しまして、一層のご協力をお願いする次第でございます。

 また、亀ケ池温泉の再建に関しましては、多くの励ましの声や、ご寄付をいただき、この場をお借りして、厚く御礼を申し上げる次第でございます。おかげをもちまして、現在では、4月の仮オープンに向けて順調に進捗しており、今後も、以前にも増して、皆様にも喜ばれ、親しまれ、観光拠点の一翼を担う施設を目指し、復活オープンに向けて、取り組んでまいります。

 さて、今定例会には、伊方町第2次総合計画後期基本計画を基本に、令和4年度に取り組む施策を当初予算案に盛り込んでおりますので、新規事業をはじめ、その一端を申し述べさせていただきます。

 まず「保健・医療・福祉」の分野につきましては、「結婚・出産・子育てへの支援の充実」を図るために、経済的理由により結婚に踏み出せない方を対象に、婚姻による新生活に係る費用を支援するための、「新婚新生活支援事業」に取り組んでまいります。

 次に、「社会基盤の充実」の分野につきましては、「生活環境の充実」に向けて、令和3年度から進めております「一般廃棄物最終処分場建設事業」につきまして、基本設計や生活環境影響評価などの調査結果を踏まえ、実施設計に着手し、3年後の完成に向けて、取り組んでまいります。

 「防災・減災」の分野につきましては、「消防・防災体制」の充実を図るため、火災等の出動現場における情報連絡の質の向上を図るための、「消防団IP無線機整備事業」に取り組んでまいります。

 「移住・定住」の分野につきましては、「U・I・Jターン移住促進」といたしまして、地域おこし協力隊の任期中及び任期満了後における隊員の起業を支援し、町内への定住を促進するとともに、地域の活性化を図るための、「地域おこし協力隊起業支援事業」に取り組んでまいります。

 「産業・観光」の分野につきましては、「水産業の振興」を図るため、放流効果を高めて、漁獲量の増加を図ることを目的に、アワビの生息に適した藻湯を整備するための、「アワビ増殖用プレート設置工事」に取り組んでまいります。
 また、「観光・商工業の振興」を図るため、昨年12月に設立をした佐田岬観光公社と連携し、観光地域づくり法人、DMOの登録に向けた連携事業に取り組んでまいります。

 「教育・スポーツ・文化」の分野につきましては、「学校教育の充実」を図るため、一定期間経過した小中学校の情報機器の更新を行い、学力の向上とともに情報教育のさらなる推進と日常化に繋げるための、「小中学校情報機器更新事業」に取り組んでまいります。
 また、「伊方町地域博物館等整備工事」につきましては、実施設計の成果を基に、令和5年度中の開館を目指し、工事に着工をいたします。

 「住民協働・行財政」の分野につきましては、個人、法人及び民間団体等が、地域経済の活性化及び地域の一体的発展を図るための新規事業、事業継続及び地域づくり事業に対する支援を拡充するため「新規事業・事業継続チャレンジ支援事業」に取り組んでまいります。

 他にも、重要施策事業として位置付けております、「民間との連携した施策の推進」として、「伊方町チャレンジフィールドプロジェクトの推進」や、「地域プロジェクトマネージャーの導入」、更には、「新型コロナウイルス感染症対策休業等支援事業」などにも取り組んでまいります。

 以上が、令和4年度の当初予算案に盛り込んでおります、新規事業などでございますが、現行の使用済核燃料税につきましては、平成30年度から令和4年度までの5年間を課税期間としておりますが、万が一、伊方発電所で事故が起きた場合に備え、防災・減災対策や避難道路の整備など、住民の安心・安全な暮らしを守るために引き続き取り組むべき事業や、使用済燃料の敷地内貯蔵が一時的な保管であることを担保するためにも、制度を継続する必要があると考えており、今後、事業者との協議が整い、方向性がまとまりましたら、議会の皆様にご報告をさせていただき、ご助言とご協力を賜りたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 さて、今定例会に提案をいたします案件でございますが、
・条例制定に関する議案 15件
・令和3年度一般会計及び特別会計補正予算 10件
・令和4年度一般会計及び特別会計当初予算 10件
・工事請負契約の変更締結に関する議案 1件
・人事に関する議案 2件      でございます。

 いずれも、町政を進める上で、非常に重要な案件でございます。会期中よろしくご審議のうえ、ご決定を賜りますようお願いを申し上げ、招集のあいさつといたします。
 どうぞ、よろしくお願いをいたします。