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新年あけましておめでとうございます。
皆さまにはご家族と共に輝かしい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
また、平素より町政の各般にわたり、格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、昨年も一昨年に引き続き新型コロナウイルスが猛威を振るい、町としても各種のイベントが中止や規模の縮小を余儀なくされ、町民の皆さまには何かとご不便をおかけ致しました。年末には新たな変異ウイルスも発見され、その推移を世界中が固唾をのんで注目している所です。
町におきましても国・県との連携のもと、3回目のワクチン接種をはじめ、各種対策に万全を尽くして参ります。町民の皆さまには引き続き感染症予防対策の徹底にご協力賜りますようお願い申し上げます。
また、昨年8月には亀ケ池温泉の一部が落雷により焼失するという思いがけない事態が発生致しましたが、町内外の大勢の皆さまから温かいメッセージや、心のこもったお見舞いを頂戴し、いかにこの施設が大勢の皆さまに愛されていたかを再確認させられたところでございます。町としましては今年度末を目標に、復旧工事を行い仮営業に向け全力で対応して参ります。その上でより一層皆さまに愛される施設として再生を目指し、検討を重ねてまいります。すべての完成までには数年を要するとは思いますが、皆さまのご支援とご協力を重ねてお願い申し上げます。
更に本年は、かねてからの懸案でありました「(仮称)伊方町地域博物館」の建設に取り掛かる予定です。当施設は旧瀬戸町の堀切大橋の袂にある瀬戸農業公園の施設を改装・拡充し、博物館として佐田岬半島の歴史や生活文化、自然や人物など、伊方町のすばらしさを紹介する施設としてリニューアルする予定です。皆さまが気軽に立ち寄り、集まれる施設を目指して参ります。
伊方発電所に関しましては、一昨年1月に発生した連続トラブルと併せて、昨年7月、過去に宿直中の四国電力の元職員が無断で外出したという保安規定違反の判明により、これまで積み重ねてきた信頼関係を損ね、安全性に対する町民の皆さまの不信感を増大させる結果となりました。
昨年10月には新規制基準で要求される特定重大事故等対処施設が完成しましたが、運転再開にはこれら一連の事案について四国電力の対応の妥当性を確認する必要があると考え、町議会原子力発電対策特別委員会や伊方町環境監視委員会の審議結果を踏まえ、また私自身も伊方発電所を現地視察して、対応状況を確認して参りました。
その結果、町として四国電力には、重要な施設を管理運転する責任と使命感をしっかりと自覚し、町民の皆さまに対してその活動状況を丁寧に説明すること等を要請した上で運転再開を了承致しました。
今後とも町と致しましては、安全安心を第一に原子力発電所への対応を行って参ります。
人口減少に歯止めのかからない現在、伊方町も数多くの課題を抱えています。
町民の皆さまの声を聴かせて頂きながら、一日も早くコロナを克服し、少しでも伊方町に笑顔の輪が広がるように本年も山積する諸課題に精一杯取り組んで参ります。皆さまには今後とも町政に対しまして、温かいご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
本年が皆さまにとりまして素晴らしい年でありますよう、心から祈念申し上げ年頭の挨拶と致します。