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令和3年3月 第64回定例招集あいさつ

記事ID:0152178 印刷ページ表示

  本日ここに伊方町議会第64回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、大変ご多忙の中、全員のご出席を賜り、感謝を申し上げます。
 また先ほど、永年の御功績により表彰を受けられました𠮷谷友一議員、菊池隼人議員の両議員の長年のご功績に対し、心から敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
 さらに議員各位におかれましては日頃から町政の推進に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 

 まず、新型コロナウイルス感染症対策についてご報告いたします。
 全国的に、ワクチン接種の取り組みが進められているところでありますが、町におきましても副町長を筆頭とした、「ワクチン接種推進プロジェクトチーム」を立ち上げました。
 このチームは、保健センターを中心に医療対策室、危機管理室など関係部局で構成し、対象者の送迎、接種会場での受付・誘導など、接種計画の検討を進めている所でございます。
 ワクチンの接種方法につきましても、町内医療機関と協議・検討中でありまして、現在のところ個別接種・集団接種の併用になると考えておりますが、本格的な接種は5月以降と見込んでおり、今後もワクチン接種の方法につきましては万全を期すよう努めてまいります。
 また、これらの情報につきましても、町民の皆さまに周知の徹底を図ってまいりたいと存じます。
 本年度はコロナに振り回された年となりましたが、町民の皆さまにおかれましては、今後におきましても3密を避けるなど一般的な感染症対策や健康管理を心がけ、手洗いや、マスクの着用などの基本的な感染症対策を、引き続きお願いをいたします。
 

 さて、今定例会には、令和3年度の当初予算案を提示させていただいておりますので、ご審議の程よろしくお願いを申し上げます。
 今回提案をいたしております一般会計予算の総額は、85億190万9千円でございまして、前年度に比べまして、3,711万5千円、率にして0.43%の減となっております。
 以下、その概要を申し述べさせていただきます。

 

 まず「保健・医療・福祉」の分野でありますが、「新型コロナウイルスワクチン接種に係る取り組み」として、集団接種・個別接種に係る委託料、4月以降のコールセンター業務委託、職員等の各種手当など、必要な経費を計上いたしました。
 先ほども申しましたが、万全の職員体制で臨むように準備と執行に努めてまいります。
 

  次に、「結婚・出産・子育てへの支援の充実」でありますが、「子ども医療費助成」について、高校生まで保険適用の自己負担分を町が助成することといたしました。
 この「子ども医療費助成」は、平成28年度から中学生までの助成をして参りましたが、「18歳までの期間延長」と、助成対象者の住所地要件から保護者を除きまして、「子ども」を対象として、町外から転入した生徒についても助成の対象となるようにしたものでござます。さらに福祉の分野におきましては、「伊方町福祉のあり方検討委員会」においてまとめられました、「横断的で総合的な福祉を目指す」ための取り組みと、施設整備などの協議・検討を更に進めてまいりたいと存じます。

 

 次に、「社会基盤の充実」の分野でございます。
 「生活環境の充実」については、来年度から「一般廃棄物最終処分場建設事業」に取り組みます。
 最終処分場の受入れ可能期間の状況に伴い、新たな態勢整備のため、来年度から調査設計に取り組む事としたものであります。基本設計や生活環境影響評価などの調査設計業務から工事完成まで4年間を見込んでおります。

 

 次に、「移住・定住」の分野でありますが、「U・I・Jターン移住促進」としまして、空家等実態調査及び伊方町空家等対策計画改訂業務を行います。
 平成31年3月に伊方町空家等対策計画を策定いたしましたが、来年度、計画の改訂に合わせまして、空き家実態調査を実施するものであります。
 空家等対策計画は、空家等の発生を抑制する事と、さらなる活用促進、悪影響の有る空家等の除却など、安全安心なまちづくりと移住・定住対策も合わせて、計画的かつ効果的な施策を検討・推進することを目的として対策に取り組んでまいります。

 

 次に「教育・スポーツ・文化」の分野でございますが、「伊方町地域博物館整備事業」に本格着手をいたします。
 令和元年度に基本構想を策定し、本年度基本計画の協議を進めてまいりました。
 その結果、瀬戸農業公園をコア施設として整備し、町見郷土館など町内に分散している資料を、収蔵施設として3箇所程度に集約することといたしました。来年度、実施設計を行い、令和4年度完成を目指して進めてまいります。
 佐田岬半島をメインテーマに据え、博物館活動を基盤とした生涯学習と、町内の観光交流拠点を目指して、取り組んでまいります。

 

 以上、令和3年度一般会計の新たな主な取組みを申しましたが、本議会に提案しております、「伊方町第2次総合計画後期基本計画」を基本といたしまして、各種施策の実現にしっかりと取り組んでまいりたいと存じます。
 

 次に、伊方発電所について申し上げます。
 四国電力から、安全協定に基づく事前協議の申し入れがなされて以降、検討を続けておりました、使用済燃料乾式貯蔵施設の設置及び、伊方発電所2号機の廃止措置に関する2件の案件について、既に皆さまにお知らせしたとおり、昨年の12月23日、町として正式に了解する旨、四国電力に対し回答を行ったところでございます。
 最終判断にあたっては、伊方町議会原子力発電対策特別委員会における調査報告書も、重要な判断材料とさせていただき、どちらの案件に対しても、了解にあたって安全には万全の対策を期するよう要請をいたしておりますが、特に使用済核燃料を伊方発電所内で長期保管としないという事については、強く申し入れをいたしているところでございます。
 伊方発電所におきましては、特定重大事故等対処施設の工事、司法判断の行方、そして新型コロナ対策等を含め、重要な課題が山積をいたしておりますが、今後も発電所に対する監視を怠ることなく、指導を行ってまいりたいと考えております。
 議員各位におかれましては、引き続きご指導・ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。 
 

 さて、今定例会に提案をいたします案件でございますが、
・報告案件が 1件
・条例制定に関する議案 13件
・令和2年度一般会計及び特別会計補正予算 9件
・令和3年度一般会計及び特別会計当初予算 11件
・その他 議案 3件  でございます。
 

 いずれも、町政を進める上で、非常に重要な案件でございます。
 会期中よろしくご審議のうえ、ご決定を賜りますようお願いを申し上げ、招集のあいさつといたします。
 どうぞ、よろしくお願いをいたします。