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令和2年12月 第63回定例招集あいさつ

記事ID:0015210 印刷ページ表示

 本日ここに伊方町議会第63回定例会を招集致しましたところ、議員各位には何かとご多忙の中、全員のご出席を賜りまして、感謝申し上げる次第でございます。
 また、日頃から町政の推進に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 さて、私にとりまして再選後初の定例会となりました。町民の皆様、そして議員各位には、2期目の当選を果たすことができましたことに、改めまして厚くお礼を申し上げます。
 今後、町議会の皆様方、そして全ての町民の皆様と共に、ふるさと伊方町のまちづくりにしっかりと取り組んで参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 それでは、私が進めて参ります2期目の町政運営に対する所信の一端につきまして、申し述べさせて頂きます。
 これまでの4年間では、「融和と発展」を掲げ、「農業・水産業そして観光の振興」、「子ども子育て支援」、「教育環境の充実」、「移住・定住対策」、「防災・生活支援対策」等、様々な課題に取り組んで参りました。
 これらに取り組む中で一つ一つの課題に丁寧に、しかもスピード感をもって取り組むことの重要性と、更に継続して取り組んで行かなければならない課題が山積していると痛感した、この4年間でございました。
 この4年間の成果と課題を検証し、現在策定中の、「伊方町第2次総合計画後期基本計画」の取り組みに努め、その計画を実行に移して参りたいと思います。

 この計画の中でも、特に、人口減少・少子高齢化に対応するための「福祉政策」につきましては、喫緊の課題であると考えております。いわば高齢化先進地となっている伊方町の現状を直視し、そのことを逆手にとって他の市町村のモデル地区となるような施策についてあらゆる検討を重ね、様々な方策に取り組んで参りたいと思います。
 また、少子化に関しましても、4年前に「日本一の子育て支援の町」のスローガンを掲げ、各種事業・制度に取り組んで参りましたが、残念ながら子どもの出生数の減少に歯止めが掛かっておりません。
 少子高齢化対応に関しましても、引き続き取り組んで参るところでございますが、移住定住の促進や若者定住促進住宅整備事業などと、横の連携を密にしてあらゆる検討をして参りたいと存じます。
 更に「福祉政策」につきましては、「福祉のあり方検討委員会」で出された、「福祉政策のグランドデザイン策定」の具体的方策の検討に取り組みます。
 人生100年時代を迎えた現代において、全ての人々が何歳になっても住み慣れた地域の中で自分らしく暮らせる「地域共生社会」の実現を目指し、年齢や障害の有無に関わらず、あらゆる人々を対象とした「グランドデザイン」を策定するものでございます。
 少子高齢化や人口減少が進む本町において、高齢者、障害者、児童等の縦割りの弊害を無くし、横断的で総合的な支援体制の構築や支援拠点のあり方を検討して参ります。

 次に、「佐田岬半島の豊かな自然」と、長い歴史の中で受け継がれてきた「伝統や文化を生かしたまちづくり」を推進したいと考えております。「地域博物館構想」なども計画したいと思いますが、「自然と文化、歴史を生かした取り組み」を推進したいと考えております。
 更に、豊かな自然を生かした取り組みに関しましては、「瀬戸頂上ライン整備の具体化」を進めて参ります。町道瀬戸頂上線沿いには、権現山展望台、せと風の丘パーク、むかいパーク、瀬戸アグリトピアなどの各施設がございます。完成から年数が経過し施設の老朽化と、観光客も完成当時より減少傾向でございます。
 本年5月に「佐田岬はなはな」がリニューアルオープンし多くの観光客が訪れ、おかげさまで賑わっておりますが、「瀬戸頂上ライン」は、自然に特化した眺望を活かしたルートとして周遊し体験する為の施設整備などを行い、更に、町内道の駅など各施設と連携した計画を進めて参りたいと存じます。
 今後、議会や町民の皆様のご意見を伺いながら、順次具体化を図って参りたいと思います。

 さて、新型コロナウイルス感染症対策などに関しましては、終息が見えない状況である事及び、地域経済などについても先の見えない状況ではございますが、コロナ対策の影響などで、町政運営の各種重要施策につきましては、足踏み状態とならないように、対応可能な部署・分野においては積極的に取り組む所存でございます。
 また、町の各種行事、会議などにおいて、中止や延期、規模縮小となるなど、身近な行事でも影響が続いております。
 町では、可能な限りの対応や対策を行ってまいりましたが、今後とも国、県と連携し、町の対策本部を中心に情報収集などに努め、細やかな対応と情報発信などを行いまして、町民の皆様が安心して暮らせるよう努めて参ります。

 次に、伊方発電所についてでございます。
 四国電力から事前協議申し入れ以降、検討を続けている乾式貯蔵と、2号機廃止措置計画についてでございますが、議会におきましても茨城県東海村への先進地視察や原子力発電対策特別委員会での審議等、議会としての検討をして頂き誠にありがとうございます。
 今定例会において委員会の報告が成されるとのことですが、今後、そのご意見を参考とさせていただきまして、町長としての最終判断を致したいと存じます。
 その判断にあたりましては、これは繰り返し申し上げておりますが、住民の安全安心が大前提であるということを改めてここで申し上げさせていただきます。
 現在、伊方発電所は、司法判断による長期停止、特定重大事故等対処施設の工事等、通常と異なる状況が続いておりますが、町といたしましては、引き続き発電所の監視指導、適切な情報公開に努めて参りますので、議員各位には今後とも変わらぬご理解ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。

 以上、私が考えます所信の一端につきまして申し述べさせて頂きましたが、就任当初の初心を忘れず、町の持っている無限の可能性と、町が抱えている様々な課題の解決に全力で取り組んで参ります。
 そのことによって2期目のテーマと致しました「未来への責任」をしっかりと果たして参る所存でございます。

さて、今定例会に提案を致します案件でございますが、

・条例に関する議案 3件
・令和2年度一般会計及び特別会計補正予算 5件
・工事請負契約の変更締結 1件
・指定管理者の指定 3件   でございます。

 いずれも、町政を進める上で、非常に重要な案件でございます。
 会期中よろしくご審議のうえ、ご決定賜りますようお願いを申し上げ、招集のあいさつと致します。

 どうぞよろしくお願い致します。