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本日ここに伊方町議会第61回定例会を招集いたしましたところ、議員各位には何かとご多忙の中、全員のご出席を賜りまして、感謝申し上げる次第でございます。また、日頃から町政の推進に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、本年は新型コロナウイルス感染症対策で世界中が混乱し、歴史に残る年となってしまいました。
幸い現在のところ日本国内においては何とか鎮静の状態を保っており、愛媛県におきましても先週の18日をもって警戒期の移行期間が解除され、町でもこれに準じて自粛要請の解除などを行ったところでございます。 町としては2月22日の役場内関係課間の協議に始まり、3月2日の警戒本部の立ち上げ、3月4日の対策本部設置から今日に至るまで、12回にわたり対策本部会議を開催し、対応と協議を重ねてまいりました。 この間、町内におきましては、東京オリンピックの聖火リレーの延期、小中学校、高等学校などの休校、各施設の閉鎖、各種イベントの中止、不要不急の外出の自粛など、様々なお願いや取り組みを致しました。
このことにより町民及び各事業所の皆様には大変なご不便とご迷惑をお掛け致しました。幸いなことに、皆様方のご協力によりまして現在のところ町内では感染者が発生いたしておりません。皆様のご協力に対し改めて厚くお礼を申し上げる次第でございます。
しかしながら今回の新型コロナウイルスは何時、どのような形で発生し、感染するのか予測が立ちませんし、専門家からは第2波の流行も予想されております。
更に直近における豪雨災害時など避難所の感染症対策も喫緊の課題であり、町としては指定避難所の開設箇所数を増やすことや、もしもの場合に備え施設内に体調不良者の専用スペースを設定することなど、現状での対応可能な対策を行う事と致しました。
今後とも常に緊張感を持ちながら、今までの取り組みの検証を行うとともに、今後の国や県の動向も注視しながら、可能な限りの配慮を行い、併せて経済対策に対する各種支援策なども継続をして検討してまいりたいと考えています。
次に、「佐田岬はなはな」についてでございます。
5月30日にリニューアルオープンして以来、大勢の皆様にご利用頂いており大変有り難く思っています。この施設は随所に県産材と佐田岬半島特有の青石を用い、四国の西の玄関口にふさわしい施設として完成をいたしました。改めて関係各位のご尽力に感謝申し上げる次第でございます。
今後この施設が佐田岬観光の拠点施設としてその役割を充分に果たし、地元の皆様を始め訪れていただいた全ての皆様に愛される施設として発展していくよう、町としても指定管理者共々頑張って参りたいと存じます。皆様の今後共のご指導・ご協力をお願い申し上げます。
さて、今定例会では当面する諸課題への取り組みについて提案致しております。
まず1点目は新型コロナ対策についてであります。 このことにつきましては、専決予算として「伊方町商工業者応援金交付事業」を町単独で5千万円計上致した所でありますが、今回、より多くの町民の皆様の生活を支援するために、7・8月検針分の水道料金の基本料金分を減免するための予算、1、576万円を計上致しました。 国・県の各種施策と併せて様々な観点から町としても対策を講じて参りたいと存じます。
2点目は愛媛大学大学院医学系研究科寄付講座開設のための費用として1,820万円を計上致しました。
瀬戸診療所に愛媛大学医学部から先生を派遣して頂くことにより、地域住民への医療の質の向上や安心感の増大につながることを期待致しております。
3点目は三崎高校スクールバス購入事業として862万円を計上致しました。
町営寄宿舎の整備と併せて、三崎高校のより一層の充実に努めて参ります。
以上が本議会に提案した予算の概要でございます。
次に、伊方発電所についてご報告をいたします。
本発電所においては、本年初頭に発生した連続トラブルにより、伊方3号機の第15回定期検査が中断された状態が続いております。
この連続して発生した事象につきましては、その背景も含めた原因調査と再発防止策について、四国電力に検討を指示したところ、その結果をとりまとめた報告書が3月17日に国、県、町に提出されました。
国におきましては、4月8日開催の原子力規制委員会でその報告内容が検証され、再発防止策については適正と判断されておりますが、現在、愛媛県では安全専門部会において検証中であり、町といたしましても、この件が住民に与えた影響を重く受け止め、内容確認に慎重を期しているところでございます。
今後、国・県の専門的な検証の結果を見ながら、伊方町議会原子力発電対策特別委員会や伊方町環境監視委員会等のご意見をお伺いしつつ、このような事態を二度と起こさぬよう、四国電力に対して指導を行ってまいる所存でございます。
また、伊方発電所内での新型コロナウィルス感染症対策についてでございますが、本発電所は人の出入りの多い特別な施設でございますので、感染症予防対策につきましては細心の注意を払い、万全を期す様要請を致した所であります。
いずれにしましても様々な状況、社会情勢の変化が起こる中、伊方町としては住民の安心安全が第一という姿勢は常に基本として、伊方発電所と向き合っていく所存でございますので、議員各位には、引き続きご協力・ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
さて、今定例会に提案をいたします案件でございますが、
・報告案件 1件
・町長の専決処分事項報告の補正予算 2件
・条例改正 1件
・条例の改正議案 7件
・補正予算 3件
・人事案件 1件
・公有水面埋立ての意見答申 1件
・工事請負契約の締結に関する議案 4件 でございます。
いずれも町政を進める上で、非常に重要な案件でございます。会期中よろしくご審議のうえ、ご決定賜りますようお願いを申し上げ、招集のあいさつと致します。
どうぞ、よろしくお願い致します。