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本日ここに、伊方町議会第59回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては大変ご多忙の中、ご出席を賜り感謝を申し上げます。
また、日頃から町政の推進に格別のご理解、ご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。
さて、平成から令和に改元をいたしました本年でありましたが、残すところあとわずかとなりました。
今年1年を振り返ってみますと、町の嬉しいできごとといたしましては、三崎高等学校の分校化見送りがございます。
昨年度までで入学生が3年連続で分校化の基準に該当し、今年度分校化が検討されることとなっておりましたが、文部科学省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」の指定を獲得したことにより、特例として研究期間である3年間は分校化が見送られることとなりました。
町といたしましては、新たに寄宿舎の建設、学校給食の導入検討などを進めまして、三崎高校の存続に向けた様々な魅力向上の取り組みを、今後とも実施して参りたいと考えております。
町の新しい取り組みといたしましては、「関東伊方ふるさと会」の創設がございます。
関西では以前から「伊方ふるさと会」の集まりがあり、伊方の出身者が集いまして、お互いの情報交換など熱心に活動をされておりますが、関東にはその組織がありませんでした。そこで、関東圏在住の伊方町出身者、及び伊方町を応援する方を会員とした「関東伊方ふるさと会」設立を計画いたしたものであります。
年明けの1月に設立記念交流会を開催の運びとなり、今後におきましても、地元と都市との連携を深めることで伊方町の更なる発展に繋げるよう、進めて参りたいと思います。
次に「町政懇談会・町長と語ろう」の開催でございます。
農業・漁業、商工業、建設業などの産業分野や、三崎高校生徒、女性団体、保健福祉団体、まちづくり団体など、様々な立場の皆さまのご意見をいただき、共に語ることができました。いただきましたご意見は様々なものがございましたが、共通して感じましたのは、「町を活性化したい」という強い思いでございます。
さらに、今回共通した団体どうしが初めて集結した懇談会もございまして、新しい団体として定期的な集まりに発展するなどの成果もあり、今後のまちづくりに結びつく結果となりました。
今後も、各団体からいただきました貴重なご意見を町政に反映させるように、しっかりと取り組んで参ります。
次に、伊方発電所についてでございます。
伊方3号機につきましては、昨年10月に運転が再開をされて以降、現在のところ大きなトラブルも無く安全運転が継続をされており、今月26日より第15回定期検査に入る予定と報告を受けております。
本年4月以降、報道等でもクローズアップをされております、特定重大事故等対処施設に関する工事についてでございますが、四国電力におきましては一日も早い完成を目指し、昼夜を問わず、迅速かつ効率的な工事が進められております。町といたしましては、その工事におきましても安全を最優先とするよう、事あるごとに要請を行っております。
また、私事にはなりますが、本年7月に初めて福島第一原子力発電所を視察いたしました。現場において、東日本大震災の壮絶さと、それに伴う福島第一原発事故の重大さを肌で感じることにより、改めて、住民の安心・安全の確保という命題に対し、立地町の長として不断の取り組みを行っていくことを、強く肝に命じました。
この経験なども踏まえまして、伊方発電所につきましては、今後とも徹底した日常の安全管理、迅速かつ正確な情報公開、そして更なる安全性の確保につきまして、不断の取り組みを行うよう四国電力に求めて参りますので、議員各位には引き続きご協力・ご指導を賜りますよう、お願いを申し上げます。
さて、いよいよ来年、2020年は「東京オリンピック・パラリンピック」が開催となります。
世界中に、興奮と感動を与えてくれる大会となることを大いに期待するとともに、町といたしましても聖火リレー等を通じまして、共に盛り上げて参りたいと存じます。
さて、今定例会にご提案いたします案件でございますが、
・町長の専決処分事項報告 1件
・条例制定に関する議案 8件
・令和元年度一般会計及び特別会計補正予算 5件
・工事請負契約の変更に関する議案 1件
・財産の取得 1件
・指定管理者の指定に関する議案 1件 でございます。
いずれの議案も、町政を進める上で非常に重要な案件でございます。会期中よろしくご審議の上、ご決定いただきますようお願いを申し上げ、私のあいさつといたします。
よろしくお願いいたします。