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伊方町が令和元年度に実施した電源三法交付金等事業の紹介

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令和元年度電源三法交付金等事業の紹介

電源三法(電源開発促進税法、特別会計に関する法律、発電用施設周辺地域整備法)交付金は、発電用施設の設置に係る地元の理解促進や原子力に関する知識の普及等を図ることを目的として、立地地域及び周辺地域が行う公共用施設整備や地域活性化事業、住民福祉の向上に役立てる事業など、幅広い事業に対して交付されます。

現在伊方町に交付されている電源三法交付金は次の交付金です。

〇電源立地地域対策交付金

〇広報・調査等交付金

〇原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金

ここでは、令和元年度に町が実施した電源三法交付金事業について紹介します。

 

〇電源立地地域対策交付金事業 


電源立地地域対策交付金は、電源地域における福祉の向上や地域振興を図り、発電用施設の設置及び運転を円滑に進める事を目的として、交付される交付金です。

電源立地地域対策交付金を活用して実施した主な事業は次のとおりです。

事  業  内  容 事業費 交付金充当額 事業概要
仁田之浜地区内道路測量設計委託業務 9,792,000円 8,000,000円 L=0.16km
三崎地区内道路測量調査設計委託業務 18,320,500円 14,000,000円 L=0.2km
※翌年度に繰越
三崎港周辺観光施設整備工事 182,682,000円 170,000,000円 展望デッキ、イベント広場、モニュメント等
※翌年度に繰越
情報教育等機器備品購入事業 18,810,000円 14,000,000円 町内全中学校 タブレット173台
情報教育等機器備品更新事業 7,678,000円 6,000,000円 伊方中 パソコン36台、ソフトウェアの更新

伊方町国民健康保険診療所医療機器整備事業

7,172,000円 6,000,000円 瀬戸診療所
超音波診断装置、ベッドサイドモニタ
伊方町地域活性化イベント事業 5,954,429円 5,397,391円 きなはいやいかたまつり2019経費
伊方町観光交流拠点施設運営支援業務 14,928,036円 14,000,000円

施設運営と観光施策の検討会設置
運営支援

上水道重要給水施設等管路耐震化基金造成事業 322,028,000円 322,028,000円  
合     計 587,364,965円 559,425,391円 ※翌年度繰り越し分含む

三崎港周辺整備1 三崎港周辺整備2
観光交流拠点「佐田岬はなはな」の2次整備にあわせ、三崎港周辺の観光施設の整備を行いました。
地域文化である青石(緑色片岩)の石垣をモチーフにしたモニュメントや、丘を登った先に豊予海峡が眼前に広がる演出の展望デッキ、イベント広場、ドッグラン等の整備を行いました。

タブレット PC教室
町内全中学校へのタブレット(1人1台)の整備及び、伊方中学校のパソコンを更新し、学力の向上とともに情報教育のさらなる推進を図りました。

ベッドサイドモニタ  超音波診断装置
瀬戸診療所の老朽化した医療機器(超音波診断装置、ベッドサイドモニタ)を更新し、医療環境の向上を図りました。

〇広報・調査等交付金事業


広報・調査等交付金は、原子力発電に係る知識の普及や生活への影響に関する調査等の事業に対して交付され、原子力発電施設等についての理解向上を図るための交付金です。

 伊方町が実施した主な事業は次のとおりです。

事業内容 事業費 交付金充当額
調査事業 2,792,009円 2,202,779円
広報事業 9,496,070円 9,109,221円
合   計 12,288,079円 11,312,000円

 見学会 一般セミナー
伊方原子力広報センターに事業委託し、伊方発電関連施設等の見学会を開催し、原子力の仕組み等に関する知識の普及啓発を行いました。
また、一般の方に放射線に関する正しい知識を持ってもらうため、放射線についてのセミナーを3会場で実施しました。

〇愛媛県原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金


原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金は、再稼働や廃炉など発電所を取り巻く環境変化が、町に与える影響を緩和するための支援として交付される交付金です。

再稼働による交付については愛媛県から愛媛県原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金として、平成30年度から5年間、交付されます。

事業内容 事業費 交付金充当額 事業概要
消防積載車購入事業 3,300,000円 2,500,000円 積載車1台(三机分団2部(足成))
小型動力ポンプ購入事業 4,048,000円 2,500,000円 B-3級小型動力ポンプ2台
(大久分団2部(田部)、佐田岬分団3部(与侈))
鳥津道路新設基金造成事業 173,000,000円 173,000,000円 基金造成
町道宇和海線道路改良工事 73,135,700円 60,000,000円 アンカー工 N=42本
町道路面整備事業 19,675,440円 15,000,000円 路面整備 町道宇和海線L=354m
町道田部高茂線L=110m
合     計 273,159,140円 253,000,000円  
県の交付金(再稼働枠)を活用して実施した主な事業は以下のとおりです。

宇和海線改良工事 消防積載車
町道宇和海線道路(塩成~川之浜間)の改良工事を実施することで、各公共施設へのアクセスの改善と地域間交流の充実、地域住民の生活の向上を図りました。

また、老朽化した消防積載車1台と小型動力ポンプ2台を更新し、迅速な自治消防活動体制の維持を図りました。

〇原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金


伊方1号機と2号機の廃止により交付される原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金は、それぞれ平成29年度と令和元年度から10年間、国から交付されます。

令和元年度に伊方町が交付金を活用して実施した事業は以下のとおりです。

事 業 内 容 事業費 交付金充当額 事業概要
伊方町観光交流拠点施設整備工事 699,741,000円 440,466,000円

観光交流拠点「佐田岬はなはな」第2次整備 本体工事
木造・鉄骨造、木造・Rc造 2階建 3棟
延べ床面積 1,900m2
※翌年度に繰り越し

はなはな1 はなはな2

はなはな3 はなはな4
四国最西端の観光交流拠点施設「佐田岬はなはな」の第2次整備を実施しました。
新たにレストランやカフェが設けられ、海産物やかんきつ類など特産品を扱う物販スペースも拡充しております。
施設の特徴として、建物は地場産材を利用した木構造とRcを組み合わせた木質建築で、建物内外には佐田岬の文化である「石垣」が随所に取り入れられたデザインとなっており、また、徹底した省エネと再生可能エネルギーの導入により、建物で必要とするエネルギーを従来の25%以下に抑える「Nearly Zeb」を達成しています。
これらの整備により、「佐田岬はなはな」は県内はもとより広域から誘客できる魅力的な観光施設へと生まれ変わり、ここを拠点に人と物の交流の輪を広げ、地場産業の活性化を図ります。
 ※省エネ・創エネ設備にはエネルギー構造高度化・転換理解促進事業費補助金を充当しています。

〇エネルギー構造高度化・転換理解促進事業費補助金


エネルギー構造高度化・転換理解促進事業費補助金は、 電源三法に基づく交付金ではありませんが、エネルギー構造の高度化等に向けた理解促進のための事業に対する補助金で、経済的社会的環境に応じた安定的で適切なエネルギーの需給構造の構築を図ることを目的とした補助金です。

令和元年度に、この補助金を活用して実施した事業は以下のとおりです。

 

事  業  内  容 事業費 交付金充当額 事業概要

「伊方モデル」の確立による
伊方町エネルギー地産地消
事業

346,500,000円 346,500,000円

観光交流拠点「佐田岬はなはな」のZeb化
・太陽光発電設備工事
・地中熱利用設備工事
・電力貯蔵設備工事
・中央監視・自動制御設備工事
※翌年度に繰り越し

エネ高1 エネ高2

エネ高3 エネ高4
観光交流拠点「佐田岬はなはな」の第2次整備にあわせ、新規建物の徹底的な創エネ・省エネ化に取り組み、消費エネルギーを従来に25%以下の建物として、BelsのNearly Zebの評価を取得しました。
特徴として、一次エネルギー削減のため地中熱利用の空調を導入していますが、これは地下約100m地点まで垂直に穴を掘って熱交換器を挿入することで、年間を通し て安定した地下の低温熱エネルギーを冷暖房に利用するものです。

Zebとは?
Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、「ゼブ」と呼びます。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことです。

国の第5次エネルギー基本計画の中では、「建築物については、2020年までに新築公共建築物等で、2030年までに新築建築物の平均でZebを実現することを目指す」とされていますが、国内の公共施設のZeb化の動きは鈍く、大規模施設の事例のほとんどは50%以上削減のZeb Ready評価となっている中、「佐田岬はなはな」は、中四国の商業施設としては唯一、Nearly Zeb評価を受けた施設です。
さらには木質系建築であることや、観光施設ゆえのデザインへのこだわり等の条件を付け加えたならば、国内でも非常に稀有なZeb施設となっています。