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平成30年3月 第52回定例会招集あいさつ

記事ID:0010620 印刷ページ表示

 本日ここに、伊方町議会第52回定例会を招集いたしましたところ、議員各位には何かとご多忙の中、ご出席をいただき感謝を申し上げる次第でございます。
 また、日頃から町政の推進に格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 さて、今定例会には平成30年度の当初予算を提示させていただいておりますので、ご審議のほど、よろしくお願いを申し上げます。
 今回提案をいたしております平成30年度一般会計予算の総額は、82億4,689万9千円でございまして、前年度に比べ、2億2,063万8千円、率にして2.75%の増となっております。
 今年度からは、例年補正予算で計上をしておりました事業につきまして、早期に事業実施が図れますように、一部の事業について当初予算に計上を行いました。これは、事業内示後に補正予算を計上する方法から、内示を受け次第、即事業対応が可能となるようにしたものでございます。

 さて、来年度の一般会計予算に計上をいたしました新たな取り組みの一端をご紹介させていただき、議員各位のご理解を賜りたいと存じます。

 まず、観光・ツーリズム・商工業の振興の分野では、昨年度から取り組んでおります、伊方町観光交流拠点施設はなはなの新たな整備計画を推進していくための、設計委託料を計上いたしました。これは平成32年度の供用開始を目標として進めるものでございます。
 また、昨年度「佐田岬灯台100年記念事業」として記念式典、記念イベントなどを行いましたが、佐田岬灯台公園駐車場から東側への展望台増設に伴います遊歩道の改良を行いまして、さらに佐田岬灯台公園の整備を行います。
 さらに、佐田岬ワンダービューコンペティションにつきましても、現在作品の募集を行っておりますが、佐田岬を舞台とした動画コンテストの年末発表に向けた経費を計上いたしております。

 次に、農業及び水産業の振興の分野につきましては、まず、農業分野では、有害鳥獣捕獲対策といたしまして、イノシシなどの防護柵設置につきまして国・県の補助事業以外に、短期間集中的に進める事業費を町単独事業として計上をいたしました。
 また、柑橘産地維持のための繁忙期労働力確保対策としては、JAや地域が取り組むアルバイター事業支援につきまして、29年度の三崎地域の実施から、30年度には町内全域に範囲を広げ実施をいたします。
 水産業の活性化といたしましては、三崎種苗センター施設改修が終了したことから、アワビ資源回復検討委員会の開催や、アワビ放流効果調査業務を実施いたします。さらに、佐田岬半島沿岸に豊富にある海藻の地域ごとの分布を調査し、今後の有効活用を図るために海藻類分布調査を実施いたしまして、将来的に販売資源となるかの調査を行うなど、今後も新たな検討や事業の調査を進めまして水産業の振興に努めて参りたいと存じます。

 次に、防災対策の分野でございますが、災害時に備え町内28か所の主要な個所への防災監視カメラ設置工事を実施いたします。
 また、愛媛大学との連携事業といたしまして、津波被害が予想されます宇和海沿岸5市町が、愛媛県及び愛媛大学と連携をし、事前復興計画策定指針の作成などを行うための補助金を計上いたしております。

 次に、教育関連に係る事業費としては、平成29年度から設計を進めております、町内小中学校に対して空調設備の整備、及びトイレ改修工事費を計上いたしておりまして、快適な環境で充実した学校生活が送れるように整備をするものであります。
 また、平成29年度から開始いたしました県立三崎高等学校公営塾の本格的な運営経費の計上。小学校、中学校及び高等学校入学援助並びに就職支援援助を計上するなどいたしまして、子育て支援ナンバーワンのまちの実現に向けての取り組みにも関連した、教育部門の予算を計上するものでございます。
 さらに、スポーツ施設の整備としましては、三崎総合体育館改修工事、及び伊方スポーツセンター設備機器更新工事など改修費の予算を計上いたしております。

 以上、平成30年度一般会計の主要な新規事業の説明とさせていただきますが、伊方町総合計画に掲げております、定住人口の減少抑制、産業の成長・交流の活性化、元気人口の増加、協働による主体的なまちづくりの4点を重要課題として取り組んでおりますが、そのほかの様々な課題に対しましても、町の融和と発展のため、誠心誠意取り組んで参りたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

 次に、伊方原子力発電所について申し上げます。
 先の原子力発電対策特別委員会において四国電力から詳細な説明がありましたとおり、1号機につきましては、第一段階の廃炉作業が着実に進められているところでございます。
 3号機につきましても、昨年10月から定期検査に入り、原子炉容器の上部ふたの取り替えや火山灰対策などの大型工事を着実に実施をいたしておりましたが、ご承知のとおり、広島高等裁判所におきまして運転差止めの仮処分が決定されております。
 また、2号機につきましては、報道によりますと、四国電力は年度内に稼働または廃炉の最終判断をする方針とのことでございます。
 このように、伊方発電所を取り巻く情勢は非常に大きな局面を迎えておりますが、しっかりと現状を受け止めるとともに、今後とも安全性確保を最優先に、不断の取り組みを行うよう求めて参りますので、議員各位には、引き続きご協力を賜りますようお願いを申し上げます。

 さて、今定例会にご提案いたします案件でございますが、

・条例制定に関する議案 11件
・平成29年度一般会計及び特別会計補正予算 11件
・平成30年度一般会計及び特別会計当初予算 12件
・人事に関する議案 2件
・その他 1件   でございます。

 いずれの案件も、町政を進める上で非常に重要な案件でございます。
 会期中よろしくご審議のうえ、ご決定を賜りますようお願いを申し上げまして、私の挨拶といたします。
 よろしくお願いいたします。